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Jリーグ 3年前

横浜F・マリノス、背番号2は「最高の試合をした」。如実に出た鹿島アントラーズとの差、J1王者を凌ぐレベルにあるのは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第8節、鹿島アントラーズ対横浜F・マリノスが10日に行われ、0-3でマリノスが勝利した。終盤まではスコアが動かなかったが、終わってみれば敵地でマリノスが力の差を見せた。両者の差はどこにあったのか。そして、マリノスの左サイドでは、新加入の背番号2が躍動していた。(取材・文:元川悦子)


鬼門の敵地に乗り込んだ横浜F・マリノス

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【写真:Getty Images】

 4月6日のアビスパ福岡戦を1-0で勝利し、その時点で暫定首位に浮上した鹿島アントラーズ。逆に横浜F・マリノスはサンフレッチェ広島に0-2の不覚を取り、4位に後退している。直後の9日に川崎フロンターレが柏レイソルを下して首位奪還したこともあり、マリノスとしては10日の鹿島との上位対決で何としても勝ち点3がほしかった。

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 しかしながら、敵地・カシマスタジアムは鬼門。過去10年間に渡って勝利を手にしていなかった。

「鹿島の地に来て勝つためにはメンタルの強さが大事。それが出ればフィジカルにもつながる」とケヴィン・マスカット監督は選手たちを力強く鼓舞。広島戦から先発8人を入れ替えてゲームに入った。

 序盤はやや鹿島が主導権を握る展開。特に右サイドのファン・アラーノと常本佳吾が積極的な仕掛けを見せ、マリノスの仲川輝人と永戸勝也の縦関係は守勢を強いられた。

「鹿島は3連戦目でメンバーを変えずに来ていたんで、僕自身の考えとしては、前半をゼロで終えることができれば、運動量がだいぶ落ちてくるかなと予想していた」と昨季まで鹿島の一員だった永戸は冷静に戦況を見つめていた。前半13分のファン・アラーノのヘッド、25分にアルトゥール・カイキのヘッドがクロスバーを直撃したシーンなど、確かに何度かピンチもあったが、チーム全体として慌てずにどっしりと構えていた。

 4-2-3-1のトップ下に陣取った西村拓真も「前半は特に圧力は感じなかった。カウンターのところだけってシーンが多かったので、僕ららしいフットボールができていた」と自信を持ってプレー。0-0で折り返した前半45分に手応えを感じていた様子だった。

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