リリアン・テュラム(パルマ/フランス代表)
【写真:Getty Images】
DF:リリアン・テュラム(パルマ/フランス代表)
生年月日1972年1月1日(当時25歳)
97/98シーズンリーグ戦成績:32試合0得点0アシスト
フランス代表通算142試合2得点
フランス代表での主な出場大会:UEFA EURO’96、1998年FIFAワールドカップ・フランス大会、UEFA EURO2000、2002年FIFAワールドカップ日韓大会、2003年FIFAコンフェデレーションズカップ、UEFA EURO2004、2006年FIFAワールドカップ・ドイツ大会、UEFA EURO2008
フランスのDFラインにおいて、デサイーと並んで重要な役割を果たしたのがリリアン・テュラムである。最強クラスのフィジカルモンスターであり、圧倒的な守備力でピッチを制圧した。
98年W杯では本職のCBではなく右SBとして消化試合となったグループリーグ最終節デンマーク戦を除く6試合にフル出場した。その中で伝説と称えられているのが準決勝クロアチア戦で、自らのミスで先制点を失うと、その直後にオーバーラップから同点弾。さらに2点目も決めて2-1。得点力のある選手ではなく、後にも先にも代表ではこの2点のみ。この男の精神力の高さを証明するエピソードである。
能力値でもDFとして圧倒的な力を持っていたことがわかる。「守備力」「フィジカル」「スピード」「空中戦」は90を超えており、驚異的な身体能力の高さが伺える。さらに、ピッチ外で政治的な影響力を持つなど聡明な面でも尊敬を集めており、「IQ」でも高い数値となった。