ティアニーの穴を埋めるのは冨安?
前節に続き、ティアニー不在の影響が露呈してしまったアーセナル。右WGで高いパフォーマンスを披露しているサカを左SBに回すことはあくまでも最終手段であり、ティアニー不在の穴埋めはサカ以外の選手で補いたいところだ。
同日に行われた4位トッテナムとアストン・ビラの一戦はトッテナムが4-0で快勝。アーセナルより1試合消化試合数が多いとはいえ、勝ち点差は3に広がっており、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に黄色信号がともっている。
これ以上勝ち点を落とすことが許されない中でカギを握るのは冨安になるかもしれない。1月20日を最後に試合から離れている冨安だが、20日に開催予定のチェルシー戦で復帰することが濃厚と報じられている。
セドリックと冨安は左SBでの出場経験があり、上下の運動量や前線の選手へのサポートの意識は今節スタメン出場したジャカより上だろう。左足の精度はジャカが上回るが、今節はそもそもその左足を使ってクロスを上げるシーンは皆無であり、彼を左SBで起用するメリットはかなり少なかった。
こうした起用法であればジャカを中盤に戻し、セドリックと冨安のどちらかを左SBで起用した方がチームは機能するだろう。
アーセナルの次節の対戦相手はサウサンプトンだ。直近4試合で1分3敗と大きく調子を落としており、今節はチェルシーにホームで0-6の完敗を喫している。アーセナルは残りの8試合のうち、7位のマンチェスター・ユナイテッド以上の順位にいるチームとの対戦が4試合組まれており、CL出場権獲得に向けてこれ以上勝ち点を落とす余裕はない。(文:安洋一郎)
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