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バルセロナ、苦戦の理由に鎌田大地の存在あり。フランクフルトのカウンターを炸裂させた働きとは?【EL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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UEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグ、フランクフルト対バルセロナが現地時間7日に行われ、1-1のドローに終わっている。最低限の結果こそ手に入れたバルセロナだが、内容ではフランクフルトを下回ったと言わざるを得ない。一体なぜ。(文:小澤祐作)


ギリギリだったバルセロナ

バルセロナ
【写真:Getty Images】

「勝利に相応しかったのはどちらか?」と問われれば、間違いなく「フランクフルトだ」と答えるだろう。2月以降公式戦で1度も負けていないなど絶好調のバルセロナだが、この日に関しては本当にギリギリだった。

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 シャビ・エルナンデス監督の下、バルセロナはコンスタントに点を取れるようになった。ヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16の1stレグ、ガラタサライ戦では無得点に終わったものの、決定機の数は申し分なく、GKイニャキ・ペーニャが当たっていなければ3点ほどは奪っていただろう。

 ただ、敵地に乗り込んだフランクフルト戦では、全くと言っていいほどゴールの気配を感じることができなかった。

 スタートは3-4-2-1で、守備時は5-4-1の形を取るフランクフルトを前に、バルセロナの“探り”は長いこと続いていた。相手の中盤と最終ラインがコンパクトなのでなかなか効果的な縦パスを差し込めず、どうしてもブロックの外でボールを動かす時間が増加。個人で1つの局面を打開することはあっても、その後が続かず、GKケビン・トラップを脅かすまでには至らなかった。

 そしてバルセロナが最も手を焼いていたのが、フランクフルトのカウンターだ。同クラブはボールを奪った瞬間、リスクを承知で4、5人が一気に前線へ飛び出してくる。バルセロナはその迫力に押し込まれてしまい、必然的に深い位置から再度攻撃をやり直す場面が散見された。

 とくに厄介だったのが、日本代表MF鎌田大地である。

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