1位:トレント・アレクサンダー=アーノルド(イングランド代表/リバプール)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年10月7日
市場価格:8000万ユーロ(約96億円)
20/21リーグ戦成績:36試合2得点7アシスト
右サイドバック能力値ランキングの1位に輝いたのは、イングランド代表のトレント・アレクサンダー=アーノルドだ。2016/17シーズンに弱冠18歳でリバプールのトップチームデビューを飾ると、2018/19シーズンよりレギュラーに定着。そこから不動の存在として、チャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグ制覇に大きく貢献した。
アレクサンダー=アーノルド最大の武器と言えば、ご存じの通りキック精度の高さだ。広い視野を活かしてフリーの味方を瞬時に見つけ、そこへ寸分の狂いもなくボールを届けることができる。とくに、右サイド深くから繰り出されるクロスの質は異次元。GKとDFの間にスピーディーかつ正確に入れることができるので、相手からするとたまったものではない。
足元の「テクニック」にも優れており、狭いエリアでボールを受けることを決して苦にしていない。その細身な体型からは想像できなほどの「スピード」も兼備しており、とくにカウンター時は凄まじい勢いを持って前線へ飛び出していく。味方に気を遣うことなく、チャンスと見れば果敢にシュートを狙っていくなど、23歳ながら「メンタル」もしっかりしていると言えそうだ。
以前までは守備対応に難ありといった印象だったが、ここ最近は1対1の場面で簡単に負けることがなく、行くときと待つときの判断力も良くなってきた。もちろんロングボールへの対処などまだまだ改善していく部分があるとはいえ、23歳でこの完成度は恐ろしいところだ。
【了】