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4冠を狙うリバプールの工夫とは? 代表明け、アシスト王不在…。クロップ監督が「本当に助かった」と称賛した男【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

アーノルド欠場の穴を埋めたのは?


 前述した通り、今節はアレクサンダー=アーノルドが負傷の影響で欠場を余儀なくされた。今季のアレクサンダー=アーノルドはリーグトップとなる11アシストを記録している他、ブルーノ・フェルナンデスに次ぐ77本のキーパス(シュートに結びつけたパス)をマークするなど右SBとは思えない攻撃力でチームを活性化させていた。

 セットプレーのキッカーも務め、チームの攻撃の核とも言える選手の欠場は大きな痛手となることが予想されたが、その穴を見事に埋めたのが今季プレミアリーグで2試合目の先発出場となったジョー・ゴメスだった。

 これまでアレクサンダー=アーノルドの欠場時はネコ・ウィリアムズ(今冬からフラムへローン移籍)やジェームズ・ミルナーが代役を務めることが多かったが、クロップは第26節ノリッジ戦に続きゴメスを右SBとして起用した。

 CBが本職であるゴメスだが、アレクサンダー=アーノルドが台頭する以前は右SBのレギュラーを務めていた選手であり、同選手の代役には十分すぎる存在だ。

 今節はそのゴメスが躍動。22分にはピンポイントクロスでディオゴ・ジョタの先制点をアシストし、チーム2位となる4つのタックル成功と攻守に存在感をみせた。(データは『Sofa Score』を参照)

 ジョエル・マティプやイブラヒマ・コナテの存在もあって出場機会を激減させているゴメスだが、クロップ監督は「(ゴメスの存在が)本当に助かった」と、SBとしてもチームに貢献できることを証明した試合となった。

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勝負の4連戦に向けた巧みな選手起用

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