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今回の“死のグループ”はどこ? サッカー日本代表のE組を他国メディアが見ると?【カタールW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

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ワールドカップ抽選会
【写真:Getty Images】



優勝国のスペイン、ドイツが同居したE組

 カタールワールドカップ組み合わせ抽選会が現地時間1日に行われ、グループステージの組分けが決定した。今回の組み合わせの中で、いわゆる“死のグループ”があるとすればどこだろうか。



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 国際試合の組み合わせ抽選においては可能な限り戦力均衡が図られるとはいえ、ある程度のバラツキは当然生まれる。ワールドカップにおいても毎回のように、複数の強豪国が集まり「死のグループ」や「死の組」と呼ばれるグループが組まれてきた。

 日本代表の入ったグループEには、ドイツ代表とスペイン代表も同居することになった。複数の優勝経験国が入った唯一のグループであり、特に日本の視点からは2位以内を狙うのが非常に難しいという意味で“死のグループ”だと感じられるが、中立的な視点ではどうだろうか。

 英『アスレティック』では、スペインとドイツの存在を最大の理由としてE組は“死のグループ”候補と言及。アルゼンチン紙『クラリン』はE組と、ブラジル・セルビア・スイス・カメルーンのG組の2つを「死の組」と判定している。ブラジル代表のチッチ監督も「我々の組は死のグループだ」とコメントを述べた。

『BBC』スペイン語版では、スペインとドイツの対戦について「グループステージ最大の大一番か」と注目。だが全体的には「死のグループ不在の大会」だと組み合わせを総括している。E組は「2つの優勝国が入っており、強いて言えばそう呼ぶのに最も近いかもしれない」と述べるにとどめた。

 抽選のポット分けにも用いられたFIFAランキングに基づき、4チームの平均順位が最も高いグループが最も厳しいと言えるかもしれない。だが出場国が決定していないグループもあるため比較は難しい。ウクライナ代表またはウェールズ代表が突破した場合にはB組が最も平均順位の高いグループとなるが、スコットランド代表が突破した場合にはD組、E組、G組のいずれかとなる可能性もある。逆にE組は、FIFAランキング101位のニュージーランド代表が本大会に進んだ場合には平均順位が最も低いグループとなる。

 日本代表の入ったE組は、各国メディアでも“死のグループ”候補のひとつとして挙げられているとは言える。だが意見が分かれていることを考えると、明確に死のグループと言えるグループはないというのも今回の抽選結果についてひとつの妥当な見方なのかもしれない。

【了】

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