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【写真:Getty Images】
田中碧はベトナム代表と引き分け謝罪
【日本 1-1 ベトナム カタールW杯アジア最終予選】
カタールワールドカップアジア最終予選の最終戦が29日に行われ、サッカー日本代表はベトナム代表と1-1で引き分けた。
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同点に追いついた後の61分から途中出場したMF田中碧は「どんな相手だろうと、勝つことが大前提」とドローを悔やんだ。
「やっぱり日の丸を背負って戦う以上、ワールドカップあるなし関係なく勝たないといけないと思いますし、誇りと責任を持つべきなので、どんな相手であれ勝てないのは悔しい気持ちがたくさんありますし、申し訳ない気持ちもあるので、そこは反省しかないというか。どんな相手だろうと、勝つことが大前提であり、その中で内容も突き詰めないといけないので、すごく悔しい結果になったのかなと思います」
試合の流れは確実に変わった。田中とともにMF守田英正やMF南野拓実もピッチに立ち、システムを4-3-3から4-2-3-1に変更。ビルドアップの安定感が増し、攻撃に厚みが出た。
田中も「相手が引いていましたけど、クロスを入れている中でチャンスを何回か作れて、自分が入ったそれなりの価値を少しは出せたのかなと思います」と手応えを感じている部分はある。しかし、5バックで守りを固める相手を崩しきることにおいて「クロス」は課題だった。
「もちろんクロスの上げ方は考えないといけない。(ゴール前への)入り方も、どのポイントに入っていくのか。5バックである以上、ゴール前には人数がいますし、4バックと違ってギャップも少ないので、ピンポイントで合わせる作業もすごく難しい。その中で、どういうクロスを上げるのかがすごく大事だと思います。
外からアーリークロスを上げるのか、それとも最終ラインまでえぐってファーサイドやマイナスに上げるのか工夫してやらなければいけないと思います。5バックで守っているのを崩すのは簡単なことではなく、自分たちがやりたいと思ってやれるような簡単な作業ではないので、チーム全体としても、個人で剥がすのかも、そこの精度は突き詰めないといけないのかなと思います」
短い時間の中でも課題を抽出し、次を見据える。「日の丸を背負って戦う以上、誇りと責任を持つべき」とチームの勝利に対する強い思いを言葉に乗せて語る田中の頼もしさは、アジア最終予選で試合を重ねるごとに大きくなっていった。
カタールワールドカップ本大会に向けても重要な役割を果たすことになるだろう。ベトナム戦で味わった悔しい思いを、まずは6月シリーズで結果を残すための成長の糧にしてもらいたい。
(取材・文:舩木渉)
【了】