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ポルトガル代表、W杯を決めた大一番で光った“技術”とは? カンセロ、B・フェルナンデスらに受け継がれる伝統【W杯欧州予選/分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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FIFAワールドカップカタール2022・欧州予選プレーオフC組の決勝、ポルトガル代表対北マケドニア代表が現地時間29日に行われた。クリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガル代表はブルーノ・フェルナンデスの2得点で2-0と勝利し、本大会行きを決めている。なぜ、完勝できたのだろうか。(文:本田千尋)


波乱は起きず

ポルトガル代表
【写真:Getty Images】

“技術”が光った。

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 現地時間29日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・欧州予選プレーオフC組の決勝。ポルトガル代表はホームで北マケドニア代表を2-0で下し、6大会連続8回目の本大会出場を決めた。試合後、ベルナルド・シウバと並んでインサイドで先発したブルーノ・フェルナンデスは、喜びを口にした。

「今夜は特別な場所だった。(ワールドカップ出場という)目的が達成されたからね。それが最も重要なことだった」

“波乱”はなかった。決勝という舞台の重圧と夢を掴もうとする敵のインテンシティの中に置かれ、序盤こそボールが落ち着かない試合展開となったが、徐々にポルトガルがボールを握っていく。そして、北マケドニアの激しいプレスを掻い潜りながら、32分にB・フェルナンデスが待望の先制ゴールを奪う。敵陣で横パスをかっさらった技巧派の11番は、ワントップのクリスティアーノ・ロナウドとのパス交換から右足を振り抜いてフィニッシュ。マンチェスター・ユナイテッドに属するコンビでワールドカップ行のチケットを手繰り寄せた。

 65分にはカウンターから左サイドに展開し、ディオゴ・ジョタが上げたクロスを、またもB・フェルナンデスが右足ダイレクトで追加点を奪う。準決勝でイタリア代表を下したとはいえ、ここからバルカン半島の小国に巻き返す力は残されていなかった。このまま2-0でポルトガル代表が勝利。「特別な場所」となったエスタディオ・ド・ドラゴンには無数の国旗が揺らめき、人々は歓喜の渦の中で喜んだ。

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受け継がれる伝統

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