日本のサッカーファンへ感謝のメッセージ
「カタールワールドカップに行くことは一生に一度の経験になるでしょうし、もし行けるならあのバナーを持っていく」というジャスミンさんだが、残念ながら現時点で11月にカタールへ渡航する予定はないとのこと。
それでもワールドカップ出場を決めた日本代表サポーターと日本のサッカーファンに向けて、感謝とメッセージを託してくれた。
「スタジアムにいた日本のファンの皆さんの反応はすごかったです。私のバナーをみてたくさんの人が笑顔になってくれて、皆さんとても礼儀正しく歓迎してくれました。一緒に写真を撮りたいと申し出てくれた人もたくさんいました。
父は『まるでコップ(リバプールの本拠地アンフィールドのゴール裏スタンド)に立っているようだ』と言っていました。これは彼からの最大限の賛辞と言えるでしょう。スタンドの後方に掲げてあった“You’ll Never Walk Alone”(リバプールの象徴的なサポーターソングの曲名でもある)の横断幕が2人のお気に入りで、隣に立って一緒に写真を撮りたかったです。
試合が終わると、何十人もの日本のファンがスタンドに落ちているゴミを拾い集めて片付けているのをみて、とても謙虚な気持ちになりました。全ての日本のファンに最大の“RESPECT”を伝えたいと思います。
そして、試合後にはインスタグラムを通じて多くの日本のファンの方々が『私たちの国を応援してくれてありがとう』と声をかけてくれました。とてもありがたいことです。試合中は本当にサッカーファミリーの一員になったような気分で、私の人生において最高の夜の1つになりました。今度は日本で休暇を過ごすためにお金を貯めて、いつか日本の美しい文化を体験しにいきたいと思っています。 Thank you Japan!」
近いうちに新型コロナウイルスの影響がなくなり、自由に海外渡航ができるようになって、ジャスミンさんの願いが叶うことを祈るばかりだ。そして、憧れの「タキ」への思いも本人まで届くことを心から願っている。
(取材・文:舩木渉)
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