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サポーターの声援が日本代表の勝利を後押し

【日本 2-0 オーストラリア　カタールW杯アジア最終予選】

　サッカー日本代表は24日、カタールワールドカップアジア最終予選のオーストラリア代表戦に2-0で勝利を収めた。そして、1試合を残して悲願のワールドカップ出場を確定させた。

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　会場となったスタジアム・オーストラリアには、アウェイにもかかわらず日本のサポーターが数多く詰めかけて日本代表に熱い声援を送った。現地在住の日本人や、日本から駆けつけたサポーターの声は、確かに選手たちのエネルギーとなって勝利に貢献していたようだ。

　サポーターのニッポン！ コールを背にゴールマウスを守ったGK権田修一は「やっぱりいいですね。これがサッカーだなって思いました」と感慨深げに語る。

「Jリーグには声を出してはいけないというルールがある中で、みなさん耐えながらそれぞれの形で（応援を）やっていますけど、オーストラリアは規制がないので、僕が『ノーマル』だと思っているというか、日常のサッカーのあるべき姿を久々に体験できた。本当にプレッシャーのかかるアウェイでの試合でしたけど、最後のところであの応援を聴きながらプレーできたのは、僕らにとって大きな力になったのは間違いないです」

　そして「アウェイの難しい中でも、あれだけの応援をしてくれたというのは本当にありがたかったです。だからこそ、遠いオーストラリアまで応援に来てくれた人たちの前で、しっかりワールドカップ出場権を獲れてよかった」と感謝の気持ちを述べた。

　日本に帰って迎える29日の最終予選のラストゲーム、ベトナム代表戦は森保ジャパンの“凱旋試合”となる。

　権田は「次のベトナム戦は声を出してはいけないと思うので、これで声を出してしまったりすると、またそれで問題になってしまう難しいところではある」とサポーターに自制を促しながら「6万人入れられるので、本当にたくさんの人たちに僕らの躍動感あふれるプレーや、僕らがしっかり戦えることを見てもらいたいので、声出しはできないですけど、埼スタにたくさん集まってくれたら」と呼びかけた。

　森保一監督も「次のベトナム戦も最善の準備をして、ホームの埼スタで勝利を収めて、日本サッカーファミリーの皆さん、メディアの皆さんをはじめとする日本サッカーチームのみなさん、サポーターの皆さんと一緒に勝利とワールドカップ出場を喜びたいと思います」と、すでに頭を次の試合に切り替えているようだった。

　ホームの埼玉スタジアム2002で戦うベトナム代表戦は、29日の19時35分キックオフ予定となっている。埼玉県に発令されていた新型コロナウイルスのまん延防止重点措置が解除となり、入場制限なしの約6万人を収容できる約3年半ぶりの日本代表戦は、サポーターの力で最終予選7連勝をしてワールドカップ本大会に向けて弾みをつける機会にしたいところだ。

（取材・文：舩木渉）

【了】