三笘薫の成長と、それを信頼した采配
先制点は右サイドの山根視来から横のクサビをペナルティエリア内の守田に入れ、リターンを受けた山根のプルバックを三笘がゲット。2点目は完全に三笘の個人技で左からカットインして決めた。川崎フロンターレ製の2ゴールでもあった。
0-0で終わって問題ない流れで三笘を起用できたのは、所属クラブではウイングバックでプレーしている三笘の守備力をある程度信用していたからだろう。1回のアクションで1点を生み出せるスーパーサブとして抜群だが、今回はクローザーとしての役割が大きかったはずなので、選手の成長とそれを信頼した監督采配が結実した2ゴールといえる。
予選突破が決まったので、ベトナム代表との最終戦はオーストラリア代表戦で出場機会のなかった選手を起用するのではないか。ここから本大会へ向けて、メンバーや戦い方を再構築していくことになる。
(文:西部謙司)
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