右SB:山根視来(川崎フロンターレ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年12月22日
日本代表通算成績:6試合1得点
日本屈指のサイドバック、山根視来は昨季Jリーグで2得点12アシストを記録。圧巻のパフォーマンスでリーグ連覇の原動力となり、2年連続でJリーグベストイレブンに輝いた。今季もここまでリーグ戦全試合にフル出場。19日に行われた第5節のサンフレッチェ広島戦では、試合終了間際に決勝ゴールを決めるなど、好調を維持している。
粘り強い対人守備やインターセプトなど、高い守備力はもちろんだが、やはり目を見張るのは傑出した攻撃力だ。サイドを華麗に駆け上がるドリブルスキル、チャンスを演出する高精度のクロスやパススキルは、日本代表不動の右サイドバックである酒井宏樹に劣らない。
アジア最終予選では、山根は酒井が欠場した昨年11月のベトナム代表戦とオマーン代表戦にフル出場。無失点での勝利に貢献した。その後はスタメンを外れたが、勝てばカタールW杯出場が決まる大一番を前に酒井が負傷により欠場することが決まったため、代役を務めるのは間違いないだろう。
CB:吉田麻也(サンプドリア/イタリア)
【写真:Getty Images】
生年月日:1988年8月24日
日本代表通算成績:113試合11得点
日本代表のキャプテンであり守備の要の吉田麻也は、ここまでアジア最終予選6試合にフル出場。1月27日の中国代表戦と2月1日のサウジアラビア代表戦を負傷により欠場したが、復帰後のセリエA第28節のウディネーゼ戦では1アシストをマークするなど、ベストの状態に戻りつつある。
対人と空中戦の両面で強さを見せる吉田は、前線へのロングフィードも高精度。昨年10月に行われたオーストラリア代表戦では決勝点に繋がる見事なロングパスで、試合終盤に日本代表を勝利に導いた。
欠場した中国代表戦とサウジアラビア代表戦は板倉滉と谷口彰悟が見事なパフォーマンスでその穴を埋めた。だが、24日に行われるカタールW杯出場をかけたオーストラリア代表戦では、キャプテンの存在が必要不可欠。アウェイでの大一番には、間違いなくスタメン出場するはずだ。
CB:谷口彰悟(川崎フロンターレ)
【写真:田中伸弥】
生年月日:1991年7月15日
日本代表通算成績:7試合0得点
2017シーズンのJリーグ初優勝以降、川崎フロンターレは5年間で4度のリーグ制覇を達成。そのJリーグ最強クラブを後方から支え、2020シーズンからはキャプテンとしてまとめ上げるのが谷口彰悟だ。
1月27日の中国代表戦と2月1日のサウジアラビア代表戦を、キャプテンの吉田麻也と冨安健洋が共に負傷により欠場。日本代表が窮地に追い込まれたこの2試合で、谷口は代役として抜擢された。
板倉滉と並びCBを務めた谷口は、中国代表とサウジアラビア代表の攻撃を封鎖。長短を織り交ぜた高精度のパスや的確なドリブルで後方から試合をコントロールするなど、攻守に貢献した。吉田は今月行われるアジア最終予選のメンバーに復帰したが、冨安は再び欠場。その穴を埋め、キャプテンの横に並ぶのは、この男になるだろう。
左SB:長友佑都(FC東京)
【写真:Getty Images】
生年月日:1986年9月12日
日本代表通算成績:133試合4得点
インテルやマルセイユなど名だたる欧州クラブで活躍した長友佑都は、ここまでアジア最終予選全試合にスタメン出場。35歳になってなお、日本代表を牽引し続けている。
長きに渡り日本代表でも活躍する長友の経験値は、若手選手たちに多くのものをもたらす。ベテランとなり、全盛期に比べてパフォーマンスは落ちているが、左SBは今も不動のままだ。
昨年10月に行われたオーストラリア代表戦以降はスタメン出場するも、プレータイムは徐々に減少していた。中山雄太に左SBの座を奪われつつあったが、2月1日に行われたサウジアラビア代表戦では高パフォーマンスを披露した。今季からアルベル・プッチ・オルトネダ新監督を迎えたFC東京では、ここまでリーグ3試合に出場。そのうち2試合は途中出場と、クラブでの出場時間も減少しつつある。しかし、森保一監督からの信頼が厚い長友は、おそらく24日に行われるオーストラリア代表戦でもスタメンに名を連ねるだろう。