「両国間には確かな差がある」「今の我々は日本を目標にしている」
「リスペクトを込めたライバル関係だと言えるだろう」とウィリアムズ氏は語る。「日本に対する憎しみはないし、過去にも全くなかったと思う。日本がオーストラリアと全く別のレベルにあることは、今では広く受け入れられていると言える。だがあの横断幕の時点では、オーストラリアには『黄金世代』がまだ健在であり、どちらがアジア最強であるかを競うライバル関係だと考えられていた。一時はオーストラリアが日本に対して素晴らしい結果を残した時期もあった」
「だが今では、両国間には確かな差がある。日本は数歩先を行っている。“ライバル関係”は今でも残っているが、先程も言ったように、特にリスペクトに基づいたものだと思う。オーストラリアはおそらく、アジアのサッカーに対してまだ然るべき敬意を払ってはいないが、日本だけが例外だ。特にアンジェ・ポステコグルーが成功を収めて以来、Jリーグはこちらでも人気が高い。今の我々は日本を目標にしている」
ポステコグルー効果や、日本人選手が次々と欧州で成功を収めていることによって、日本の評価はさらに高まっている。ウィリアムズ氏の考えによれば、横浜F・マリノス前監督が現在セルティックで指導する2人の選手が脅威をもたらすことをオーストラリア側は特に警戒しているようだ。
「オーストラリアとしてはやはり、よく知っている選手が怖い。前田大然には警戒すると思うし、旗手怜央も同じだ」
一方でオーストラリアの側では、34歳の新人が吉田麻也ら日本の守備陣を悩ます可能性が高いと指摘している。