「過去10年か20年で最も弱いオーストラリア代表のひとつ」
『The Asian Games』ウェブサイト&ポッドキャストの創始者・編集者であるポール・ウィリアムズ氏はそう語る。
「終盤のペースダウンも問題だ。オーストラリアは日本、中国、オマーンに対して遅い時間に失点して勝ち点を落としてきた。そこで勝ち点を確保できていれば今頃はグループ首位に立ち、予選突破をほぼ確実としているはずだった。紙一重の差だ」
「ファンの多くはチームの今の立ち位置を現実的に見ていると思う。こう言っては悪いが、過去10年か20年で最も弱いオーストラリア代表のひとつだという認識だ。あらゆる面で劇的な、抜本的な変化が必要であると理解している者は多いだろう。我々が参考とすべきモデルとして日本を見ることも多い」
実際のところ、2006年にオーストラリアがAFCに加盟して以来、日本との関係は様々な形で変化してきた。
初期の対戦ではオーストラリアが優勢だった。ドイツワールドカップでは日本代表に3-1の逆転勝利を収め、2010年南アフリカワールドカップアジア最終予選でも岡田武史監督のチームを抑えて首位通過。サッカールーズのファンはサムライブルーに対する優位性を確信し、メルボルンで日本代表に2-1の勝利を収めた南アフリカ大会予選の試合では「ニッポンは永遠に俺たちの影」という横断幕を掲げた。だが強気な姿勢は、見事に彼らに跳ね返ってしまった。その後の両チームの対戦で、オーストラリアは一度も勝つことができていない。