FW紹介
【写真:Getty Images】
RWG:アレクシス・サンチェス(チリ代表)
生年月日:1988年12月19日
在籍期間:18年1月~19年8月
移籍金:3400万ユーロ(約40.8億円)*トレード
クラブ通算成績:45試合5得点9アシスト
マンチェスター・ユナイテッド史上最悪の補強とも評されているのがアレクスシ・サンチェスだ。アーセナルでは通算166試合80ゴール45アシストとキャリアの中で最も充実した時を過ごしていたが、ユナイテッドでは対照的に45試合で5ゴール9アシストとキャリアの中でワーストの時間を過ごしている。
ヘンリク・ムヒタリアンとの実質的なトレードで18年1月にユナイテッドに加入したサンチェス。ユナイテッド加入前の2017/18シーズンの前半戦は7ゴール3アシストを記録していたが、加入後の後半戦は2ゴール3アシストと大失速。続く2018/19シーズンはさらに失速し、プレミアリーグではわずか1ゴールに留まった。
当初のサンチェスの期待度は当然のように大きく、デイビッド・ベッカムやクリスティアーノ・ロナウドが背負った背番号7を与えられた上にチームトップの39万1000ポンド(約5865万円)という週給を受け取っていた。しかし、結果はそれを大きく裏切ることになってしまい、構想外となった19年夏にはインテルへとローン移籍。翌20年夏にはそのインテルへフリー移籍している。
CF:ラダメル・ファルカオ(コロンビア代表)
生年月日:1986年2月10日
在籍期間:14年9月~15年7月
移籍金:760万ユーロ(約9.1億円)*ローン移籍
クラブ通算成績:29試合4得点5アシスト
ポルトとアトレティコ・マドリードでエースとして得点を量産し、自身の価値を大いに高めたラダメル・ファルカオ。マンチェスター・ユナイテッドに加入する直前までは6000万ユーロ(約72億円)の市場価値があったが、ユナイテッドではその評価額に相応しくない低調ぶりを披露してしまった。
ファルカオは移籍市場最終日の9月1日に4350万ポンド(約65.3億円)の買い取りオプション付きのローン移籍で加入しており、受け取り方によってはパニックバイともとれる取引だった。それでもデビューから4試合で1ゴール2アシストと好スタートを切ったが、それ以降は結果を残すことはできなかった。
特に2月以降の成績はかなり低迷しており、ラスト12試合で0ゴール2アシストという結果に終っている。シーズン最終盤はベンチを温める機会が増え、ユナイテッドは当然のように高額な買い取りオプションを行使しなかった。活躍できなかった結果は市場価値にも反映されており、退団時は入団時から2500万ユーロ(約30億円)ダウンの3500万ユーロ(42億円)まで大幅な下落をしている。
LWG:メンフィス・デパイ(オランダ代表)
生年月日:1994年2月13日
在籍期間:15年7月~17年1月
移籍金:3400万ユーロ(約40.8億円)
クラブ通算成績:53試合7得点6アシスト
メンフィス・デパイは20歳の若さで出場したブラジルワールドカップで2ゴール1アシスト結果を残し、所属するPSVでは2014/15シーズンのエールディビジ得点王に輝き、リーグ優勝の立役者となっていた。その活躍ぶりに目をつけたマンチェスター・ユナイテッドへ3400万ユーロ(約40.8億円)という高額な移籍金で加入したが、ノーインパクトに終わっている。
デイビッド・ベッカムやクリスティアーノ・ロナウドら名だたるスーパースターが着用した背番号7を継承したデパイだったが、先輩たちのように活躍することはできなかった。特にプレミアリーグでの結果は散々で、29試合に出場した2015/16シーズンは2ゴール1アシストとFWとしては”期待外れ”の結果に終っている。
そして自身の獲得を要求していたルイス・ファン・ハール監督が2015/16シーズン終了後に解任され、ジョゼ・モウリーニョが新監督に就任すると大幅に序列を下げた。構想外に近い扱いとなり、2年目は公式戦8試合で0ゴール0アシストという”まさかの”結果に終った。そしてモウリーニョ就任から半年後の17年1月、獲得に必要とした額の半分以下となる1600万ユーロ(約19.2億円)という移籍金でリヨンへ放出されている。