DF紹介
【写真:Getty Images】
RSB:アレイクス・ビダル(元スペイン代表)
生年月日:1989年8月21日
在籍期間:2015年7月~2018年8月
移籍金:1700万ユーロ(約20億円)
クラブ通算成績:51試合4得点11アシスト
15年夏にセビージャから1700万ユーロ(約20億円)の移籍金で加入し、右サイドに厚みをもたらす存在として期待されたが、結果はネガティブだった。とくに評価を落としたのが在籍2年目の2016/17シーズン。第3節アラベス戦で失点を招くなど低調な出来に終わると、以降メンバーにすら入れないことがしばしば。再起を図った同シーズンの後半戦は長期離脱を強いられるなど、散々だった。
在籍3年目となった2017/18シーズンは自身を冷遇したルイス・エンリケ監督が退任し、新たにエルネスト・バルベルデ監督の指導を受けることになったが、それでも出場機会が大幅に増えることは残念ながらなく、ラ・リーガでのプレー時間はたったの475分に留まっている。結局、最後まで期待に応えられず、2018年夏に古巣セビージャに復帰。移籍金は930万ユーロ(約11億円)だった。
CB:ドミトロ・チグリンスキー(元ウクライナ代表)
生年月日:1986年11月7日
在籍期間:2009年8月~2010年7月
移籍金:2500万ユーロ(約30億円)
クラブ通算成績:14試合0得点0アシスト
ウクライナ代表、そしてシャフタール・ドネツクで不動の存在としてプレーしていたことで注目を浴び、2009年夏に2500万ユーロ(約30億円)の移籍金でバルセロナの一員となった。しかし、この移籍はクラブにとっても本人にとっても失敗という形に。チームスタイルにうまくフィットできず、ジェラール・ピケとカルレス・プジョルの壁を超えることができなかったのだ。
その結果、わずか1年でバルセロナを去ることに。当時のジョゼップ・グアルディオラ監督には残留を希望されていたようだが、クラブ側が財政面を考慮したが故の退団となったようだ。過去にスペインのラジオ番組に出演した際には「そのチームの一員になることは感動した。だけど、クラブが僕に支払った2500万ユーロの移籍金はプレッシャーだった」とコメントを残している。
CB:トーマス・フェルマーレン(元ベルギー代表)
生年月日:1985年11月14日
在籍期間:2014年7月~2016年8月、2017年7月~2019年7月
移籍金:1900万ユーロ(約23億円)
クラブ通算成績:53試合1得点1アシスト
アヤックスとアーセナルで力をつけ、2014年夏に1900万ユーロ(約23億円)の移籍金でバルセロナにやって来た。しかし、ここで待っていたのは苦悩の日々。ブラジルワールドカップで負った怪我が癒えぬままの加入となったため、クラブ合流後は別メニュー続き。その後は復帰と離脱を繰り返しており、結果的に1年目の2014/15シーズンはリーグ戦1試合のみの出場に留まってしまった。
挽回を目指した2年目も怪我に苦しむ日々が続き、公式戦出場は16試合でストップ。ローマへのレンタルから復帰した2017/18シーズンはバルセロナ加入後最多のリーグ戦14試合に出場したが、パフォーマンスは平凡で評価を上げるには至らず。2018/19シーズンもFWではなく、怪我と戦う日々が続いている。結局、バルセロナではほぼ何もできぬまま、2019年夏にヴィッセル神戸へ移籍した。
LSB:ジュニオール・フィルポ(ドミニカ共和国)
生年月日:1996年8月22日
在籍期間:2019年8月~2021年7月
移籍金:2000万ユーロ(約24億円)
クラブ通算成績:41試合2得点3アシスト
ドミニカ共和国出身だが、6歳の時にスペインへ移住。そして2014年にベティスの下部組織に加入した。トップチームデビューを果たしたのは2018年2月のことで、ここでフル出場し勝利に貢献すると、以降はレギュラーに定着。2018/19シーズンにはDFながらリーグ戦24試合で3得点4アシストをマークした。そうした活躍が認められ、2019年夏にバルセロナ移籍を掴むことになった。
しかし、この移籍は“時期尚早”だったのかもしれない。ピッチに立っても攻守において微妙なパフォーマンスに終始することが多く、左サイドバックの1番手・ジョルディ・アルバを脅かすどころか、同選手の負担すら軽減させることができなかったのだ。最終的にバルセロナでは公式戦2260分間のプレーに留まり、最後までサポーターのハートを射抜けぬまま、昨年夏にリーズへ去った。