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日本代表 3年前

前田大然は絶好調、上田綺世は理想的。サッカー日本代表は「大迫勇也不在」、1トップ代役候補たちの状態は…【分析コラム】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

前田大然はゴールで好調をアピール

前田大然
【写真:Getty Images】



 というのも林はシント=トロイデンVVで現地日曜日21時キックオフの試合に出場予定で、試合終了は23時ごろ。月曜日に丸1日かけてオーストラリアまで移動したとしても、最短で日本代表への合流は火曜日になる。試合は木曜日なので、本格的にチーム練習に加われるのは前日の水曜日だけだ。

 それでも森保一監督は林の力を信じて招集したわけだが、コンディション的にも戦術的にも、カタールワールドカップ出場権獲得のかかった大一番でいきなり先発させるのはリスクが高い。オーストラリア戦では他の選手に先発1トップの座を任せるべきだろう。

 では、誰が候補になるか。森保監督は日本代表メンバー発表時にフィールドプレーヤーのポジション表記を「MF/FW」とするようになったため、明確に誰が「FW」と示されているわけではないが、それぞれの適性を鑑みれば前田大然と上田綺世が1トップ候補になるだろう。

 南野拓実を「0トップ」的に最前線に置く戦術も面白いが、アジア最終予選の大一番で森保監督が過去にほとんどやったことのない戦い方を採用するとは考えにくい。やはり東京五輪でもともに戦った前田と上田が有力候補だ。

 彼らは土曜日のうちに所属クラブでの公式戦を終えており、スコットランドでプレーする前田はおそらく月曜日から、国内組の上田は日曜日から現地オーストラリアで練習に参加できる。

 日程的なアドバンテージのみならず、2人は週末に揃ってゴールを挙げて好調ぶりをアピール。大迫とは違った持ち味を発揮してくれるはずだ。

 セルティックの一員として19日のロス・カウンティ戦に先発出場した前田は、積極果敢なプレーで何度もゴールに迫った。チームは4-0で勝利し、今季2度目のハットトリックを達成したギリシャ代表FWゲオルギオス・ジャコマキスに注目が集まりがちだが、前田の働きぶりも顕著だった。

 ゴールシーンでは右コーナーキックに合わせたジャコマキスのシュートに咄嗟の反応で触り、巧みにコースを変えてセルティックの3点目を決めた。それ以外の場面でも、逆サイドからのクロスに対して必ずゴール前に突っ込む、味方のどんなシュートにもゴール前まで詰めるといった、アンジェ・ポステコグルー監督がアタッカーに求める基本的な動きを忠実に実行。そうした実直な姿勢がリーグ戦4得点目となる2試合連続ゴールにつながったとも言える。

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