京都サンガで大事にしてきたこだわり
71分に同点に追いつかれ、78分にはDF麻田将吾が一発退場して10人になった。それでも残り3枚となっていた交代カードを、すべて攻撃的な選手に使った。
「特別な感情はないですけど、京都も一生懸命頑張ってJ2から上がってきて、試行錯誤しながらも躍動している選手たちを前向きに感じてくれれば嬉しいですね」
湘南戦を前にこう語っていた曺監督は、7分を超えた後半アディショナルタイムを耐え忍び、もぎ取った勝ち点1ポイントをポジティブに受け止めている。
「前半が上手くいかないなかで我慢して、このような戦い方ができたところに自分たちの成長を感じました。京都でずっと大事にしてきた勝負へのこだわりや球際の厳しさといった部分は、10人になってもよく出してくれた。J1ではまだヒヨッ子というか新人のような立場ですが、無骨ながらもお客さまが湧くような場面をたくさん作れたことで一歩前へ進めたし、このファイティングスピリットを次に活かしていきたい」
曺監督が試合後のオンライン会見に臨んでいる間に、湘南でプレーした経験のある松田や武富、MF金子大毅、FW山﨑凌吾、DF白井康介が場内を周っていた。