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【写真:Getty Images】
バロンドールの対象期間・基準などが変更に
『フランス・フットボール』誌の主催する年間最優秀選手賞であるバロンドールは、次回より対象期間や選出方法などに大幅な変更が適用されることになった。仏紙『レキップ』などが伝えている。
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バロンドールは1956年の創設以来、1年間で最も活躍したと評価される選手を表彰。サッカー界で最も価値ある個人賞だとされている。2018年度からは女子バロンドールと、若手版バロンドールにあたるコパ・トロフィー、2019年度からは年間最優秀GK賞のヤシン・トロフィーも合わせて選出が行われている。
これまでは各賞ともカレンダー通りの1年間を対象期間とし、例年12月頃に受賞者の決定と表彰式が行われてきた。だが次回以降は欧州の“春秋制”シーズンに合わせた1年間が対象期間に変更される。
次回の2022年度表彰式は今年の12月ではなく夏頃に開催される予定となる。今年11月から12月にかけて開催されるカタールワールドカップは、来年夏に選出される2023年度バロンドールの対象期間に含まれる。
受賞候補者を選出する審査員には元コートジボワール代表のディディエ・ドログバ氏らが加わることも発表された。また、最終投票はこれまで世界170ヶ国のジャーナリストによって行われていたが、FIFAランキング上位100ヶ国(女子バロンドールは50ヶ国)のジャーナリストのみが投票権を持つ形に変更される。
最後に、選出基準の改定・明確化が行われた。最優先基準として「個人のパフォーマンス」を最も重視することが規定され、「チームのパフォーマンス」が2番目、「選手の才能とフェアプレーセンス」が3番目の基準となる。「選手のキャリア」は選出基準から削除され、対象年度のパフォーマンスのみを評価することがより明確にされた。
選出基準の改定は、昨年リオネル・メッシが7度目の受賞を果たした際に巻き起こった批判や議論を受けての決定だと考えられると各国メディアが伝えている。投票者をランキング上位国のジャーナリストに絞ることも、選手の“名前”だけでなく当該年度のパフォーマンスを正しく判断できる知識や情報を有していると想定されることが理由のようだ。
次回のバロンドール争いにおいては、カタールワールドカップが対象期間から外れたことにより、欧州有力クラブで今季活躍している選手が有力な候補となる。英誌『フォー・フォー・ツー』が現時点でのブックメーカーによる予想を伝えたところによれば、モハメド・サラーが「4倍」で一番人気、ロベルト・レバンドフスキが「5倍」、メッシが「7倍」、キリアン・ムバッペが「9倍」、カリム・ベンゼマが「11倍」と続いている。
【了】