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フランスの消えた逸材5人。天国から地獄へ…表舞台から姿を消したかつての天才たち

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ガエル・カクタ

ガエル・カクタ
【写真:Getty Images】


MF:ガエル・カクタ
生年月日:1991年6月21日
主な在籍クラブ:チェルシー、ランス、河北華夏
現所属クラブ:ランス

 日本人の祖父を持つ日系三世のガエル・カクタは“フランスのメッシ”と呼ばれ、かつては大きな期待を背負っていた。2007年にランスからチェルシーの下部組織に加入となった。2009年11月にプレミアリーグデビューを果たすと、同年12月にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)デビュー。18歳5ヶ月でのCLデビューは当時のクラブ史上最年少記録となった。

 だが、その後はチェルシーで活躍することができず。カクタはフラムやボルトン、フィテッセやラツィオなどへのレンタル移籍でクラブを転々。2015年にはセビージャへ完全移籍し、チェルシーを離れる。だが、足首の負傷により出場はわずか5試合にとどまる。2016年には河北足球倶楽部へ移籍し、中国へプレーの舞台を移した。

 各年代別のフランス代表に選出されていたカクタは2010年に行われたU-19欧州選手権で5試合2得点2アシストを記録。大会MVPに選出された。しかし、その後の低迷によりフランスのA代表としては一度もプレーできていない。しかし、20/21シーズンはレンタルで下部組織時代を過ごした古巣ランスでプレー。ここで11得点をマークして復活を印象付けると、完全移籍に切り替わった21/22シーズンも主力としてプレーしている。30歳となったカクタは10代のときに見せたような輝きを取り戻しつつある。

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