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UEFAヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16の1stレグ、バルセロナ対ガラタサライが現地時間10日に行われた。好調のバルセロナはこの日、終始敵陣でプレーするもゴールを奪えず、ホームで0-0という結果に終わってしまった。なぜ、勢いが止まってしまったのだろうか。(文:小澤祐作)
あまりにも静かすぎた前半
勢いに乗っていたバルセロナが、完全に止まってしまった。
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国内リーグで苦戦を強いられているガラタサライの対策は実に効果的だった。4-2-3-1を採用し、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、ニコ・ゴンサレスからなるバルセロナの中盤3枚をトップ下+ダブルボランチの徹底したマンマークで封じている。その分センターバック1枚が空くが、とくに右CBのロナルド・アラウホはある程度「捨ててOK」という守備の形を取っていた。
バルセロナはそんなガラタサライを前に苦戦。ペドリはやはり窮屈なプレーを強いられてしまい、ニコはバランスを気にし過ぎてかアグレッシブさを欠き全く相手を困らせたりテンポを上げられない。3トップ中央のフェラン・トーレスは下がってボールを引き出そうとするが、そこはCBマルカンに激しく潰され続けるなど、バルセロナのビルドアップはお世辞にもうまくいっていなかった。実際ペドリは「ボールを素早く動かせず、ポゼッションのテンポが良くなかった」と試合後に悔やんでいる。
そんな中、バルセロナの崩しのパターンはアダマ・トラオレ一辺倒になっている。圧倒的な破壊力を持つ同選手は何度か対峙したパトリック・ファン・アーンホルトを無力化したが、あくまで“大外での1対1”なので、ガラタサライの中央はそれほど揺るがない。案の定、A・トラオレのクロスは弾き返され続けた。
データサイト『Who Scored』によると、前半のバルセロナは支配率68%を記録しながらシュート数は4本に留まっている。枠内に飛んだのはメンフィス・デパイのフリーキックとミドルシュートの2本のみ。このことからも分かる通り、前半はガラタサライがうまく戦っているという印象だった。バルセロナからすると、この45分を無駄にしたと言っても過言ではなかった。