生まれ変わったファジアーノ岡山
2020年に率いたベガルタ仙台では不本意な結果に終わったとはいえ、ファジアーノを率いる木山隆之監督は、2部リーグでは高評価に値するチームを構築できることを過去に何度も示してきた指導者だ。
50歳の木山監督はこれまで、ジェフユナイテッド千葉(2012年)、愛媛FC(2015年)、モンテディオ(2019年)をいずれもプレーオフ出場に導いてきた。
シティライトスタジアムで指揮を任された今季も、移籍市場でクラブから手厚い支援を受けることができている。有馬賢二監督に率いられ11位でシーズンを終えた昨季のファジアーノは、堅実ながらも面白みに欠けるチームだったが、そこにクオリティーの高い新戦力を数多く補強。町田が人員の継続性に重点を置いたのとは対称的に、ファジアーノは刷新を選んだ、というより選ばざるを得なかった部分もあるかもしれない。昨季レギュラー陣の半数を手放す一方で、多くの新顔を迎え入れることになった。
その中でも、ヨルディ・バイスと柳育崇が組む新生CBコンビは早速際立ったパフォーマンスを見せている。それぞれ186cm、188cmという高さだけが理由ではない。