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リバプールは敗戦を悲観すべきか? インテル戦の敗北は「追い風になるかもしれない」【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

「敗戦」は必ずしも「失敗」ではない


 前述した通り、今日のリバプールにはフィニッシュの精度が足りていなかった。マティプが1本、サラーが2本のシュートをポストに当てている。これが普段から得点力不足のチームで起きた現象であれば、懸念する必要があるかもしれない。しかし、今季プレミアリーグで最もゴ-ルを決めているリバプールにおいては「今日はツイてなかった」で済ませていい問題だろう。

 今日の試合で決定機を活かせなかったサラーは、「2回ポストに当ててしまったね。でも問題ない、次の試合では多分3点取るよ。今日は負けたけど、今後それが追い風になるかもしれないし、学ぶことが多い試合だった」と、既に次戦以降に向けて切り替えている。

 リバプールのような強者であればあるほど「敗戦から学ぶことの方が多い」という言葉の重みを感じるだろう。サッカーをはじめ、スポーツには勝敗が付き物だ。常勝軍団であっても、さまざまな事象が嚙み合わずに負けることもある。今日の試合を糧にして未来へ良い方向に進んでいくことができれば、「敗戦」であっても「失敗」にはならない。
(文:安洋一郎)

【了】

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