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【写真:Getty Images】
12年前の“難病少年”とユニフォーム交換
現地時間5日に行われたMLS(メジャーリーグサッカー)のシャーロットFC対ロサンゼルス・ギャラクシー戦で、2人の選手が12年ぶりとなる“感動の再会”を実現させた。『ESPN』などが伝えている。
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その2人とはギャラクシーに所属する36歳の元アメリカ代表MFサーシャ・クリエスタンと、シャーロットのルーキー選手である20歳のMFクリス・ヘガード。両選手の関係については、クリエスタンが試合前日に自身の公式SNSで明らかにしていた。
クリエスタンは2010年に妻とともにロサンゼルスの病院を訪問し、入院していた少年にアメリカ代表のユニフォームをプレゼントしたことがあった。その少年こそが、12年を経てプロサッカー選手になる夢を実現させたヘガードだった。
ユース時代の古巣クラブが過去に紹介した経歴によれば、ヘガードは7歳だった2009年12月5日に出場した試合で腹部にボールを受けたあと苦しみだし、両親が病院へと連れて行った。検査の結果、肝臓を蝕む悪性腫瘍があったこと、それがボールにより破裂したことが明らかになったという。
ヘガードは緊急手術を受け、その後肝臓移植も受けなければならなかった。クリエスタンの訪問を受けたのはその頃のことだったようだ。だが生命の危機を乗り越えてプレーを再開し、ユースレベルでの活躍を経て、今季から加入したシャーロットでMLSデビューを飾っている。
今季からMLSに新規参入したシャーロットのホーム初戦となった5日の試合は、MLS新記録を更新する7万4479人の大観客で埋まった。この試合のピッチ上で2人は再会を果たし、クリエスタンが前日に希望していた通りユニフォーム交換が実現することになった。
【了】