1位:ウェイン・ルーニー(元イングランド代表)
【写真:Getty Images】
在籍期間:2004年夏~17年夏
クラブ通算成績:559試合253得点
代表通算成績:120試合53得点
1960年代に活躍したデニス・ローが持つ公式戦におけるクラブ通算得点記録を、ウェイン・ルーニーは大幅に更新した。20歳のときにマンチェスター・ユナイテッドに加入したルーニーは、デビュー戦でハットトリックを達成。アレックス・ファーガソン監督の下で数々のタイトルを獲得している。
ルーニーは8歳か9歳のころにバイシクルシュートを決めていたという。どこからでもゴールを狙うことができるシュート力とボディバランス、そしてスピードとテクニックを兼ね備えていた。飲酒運転や不倫などピッチ外でニュースになることもしばしばあり、2006年のドイツワールドカップでは相手選手に激高して退場処分を受けている。その言動から悪童という名をつけられた。
ただ、不名誉な異名とは対照的に、ルーニーは身を粉にしてチームのために走った。常に100%の力で戦い、ディフェンスも決して怠らない。最前線、トップ下、サイドハーフ、晩年はセントラルMFとポジションを変えたが、どのポジションでも高い能力を発揮した。14年夏にはキャプテンに就任し、15/16シーズンにはFAカップのタイトルを獲得している。どこのポジションでも違いを生むことができる、唯一無二のフットボーラーだった。
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