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決勝で出場はなかった南野拓実だが…

　リバプールは27日に行われたカラバオ・カップ（イングランド・リーグ杯）決勝でチェルシーを下して優勝を飾った。南野拓実がトロフィーを掲げる姿と、その際にチームメートが取った行動も感動的な場面として注目を集めている。

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　決勝でベンチに入った南野だが、出場機会は得ることなく試合を終えた。それでも試合後のセレモニーでは優勝メンバーの一員として、チームメートたちとともにタイトル獲得を喜んだ。

　クラブ公式SNSも、セレモニーの光景のひとつとして南野がピッチ上から観客席に向けてトロフィーを掲げる場面の動画を投稿。「我々のカラバオ・カップの道のりに欠かせない一部だった。南野拓実の素晴らしい瞬間」とコメントを添えた。

　南野だけでなく、周囲のチームメートたちの行動も動画に捉えられている。ジョーダン・ヘンダーソン、フィルジル・ファン・ダイク、ファビーニョ、イブラヒマ・コナテが観客席に向けて腕を振り上げ、南野がトロフィーを掲げる瞬間のためにファンを盛り上げようとしている様子だ。

　英紙『デイリー・メール』はこの場面を取り上げ、南野が「優勝に果たした役割にふさわしい祝福を受けられるようにした」と報道。「ウェンブリーでの決勝にたどり着くために彼の4ゴールは決定的だった」と日本人選手の貢献度を振り返った。

　リバプールOBであるホセ・エンリケ氏もこの様子に注目し、南野とチームメートたちを称賛。クラブの動画を引用しつつ、「（南野が）あまりプレーできないのは難しい状況だがチームメートやファンはサポートしている」と述べている。

　南野は今大会3回戦のノリッジ・シティ戦で2得点、4回戦のプレストン戦で1得点、そして準々決勝のレスター・シティ戦ではPK戦勝利に繋がる終了間際の劇的同点ゴールを記録。リバプールがプレミアリーグなどで戦う主力攻撃陣を休ませつつリーグ杯で勝ち進む上で大きな貢献を果たしてきたと言える。