リバプール優勝の立役者となったのは…
【写真:Getty Images】
息もつかせぬ好ゲームだった。
リバプールはこの激戦を制して優勝を果たしが、中でもケレハーの存在は間違いなく大きかった。
6分に魅せたビックセーブだけでなく、58分にマウントのシュートを防いだ場面では、一度こぼしたボールを瞬時にキャッチ。あれがキャッチ出来ていなければ、こぼれ球に詰めていたプリシッチに押し込まれていた。
さらに、84分にはマティプが頭で戻したボールを、ゴールラインギリギリでキャッチ。ピッチにボールを残し、チェルシーにコーナーキックを与えなかった。
データサイト『SofaScore』によると、ケレハーはこの試合で4本のシュートをセーブしているが、その全てがペナルティーエリア内から打たれたものだった。評価点は8.6点。アレクサンダー=アーノルドと並び、両チーム最高評価を与えられている。
試合後にユルゲン・クロップ監督は「彼は信じられないほどの活躍を見せた」と話し、続けて「100パーセント正直に言うと、私にとってクィービーン・ケレハーは世界で最高のNo.2です」と若手GKに対して称賛を惜しまなかった。
アリソンという守護神がいるため、普段はケルハーに出番が回ってくることは少ない。その中で今回のような大一番で活躍することは、決して簡単ではない。
ケレハーの活躍がなければ、リバプールは優勝を逃していたかもしれない。そういっても大袈裟ではない程、この若手GKの活躍を見事だった。
(文:阿部勝教)
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