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カラバオカップ決勝戦、チェルシー対リバプールが現地時間27日に行われ、PK戦の末にリバプールが勝利。10年ぶり最多9回目の優勝を飾った。互いに一歩も引かない好ゲームとなったが、中でもこの試合に抜擢された若手GKがリバプールを優勝に導いた。(文:阿部勝教)
チェルシー対リバプールは両GKが奮闘
【写真:Getty Images】
10年ぶりの優勝を目指してウェンブリー・スタジアムに乗り込んだリバプールは、守護神のアリソン・ベッカーではなく、クィービーン・ケレハーを起用。若手GKにこの大一番を託した。
キックオフ直後から両チームともエンジン全開。前線から果敢にプレスに行き、速い攻撃で互いにゴールに迫った。すると、6分にはチェルシーがビックチャンスを迎える。
カイ・ハフェルツが右サイドから切り込み、ペナルティーエリア右でフリーとなっていたセサル・アスピリクエタにパスを送る。ダイレクトでゴール前へグラウンダークロスを入れると、ジョエル・マティプの背後からクリスチャン・プリシッチが飛び込んでシュートを放つ。だが、これをケレハーがビッグセーブ。至近距離からのシュートに見事に反応し、左手一本で止めて見せた。
リバプールはその後も押し込まれる時間が続いたが、徐々に試合をコントロールしていく。20分以降は主導権を握ると、30分に今度はリバプールがビッグチャンスを迎えた。
ルイス・ディアスが敵陣左サイドでフィルジル・ファン・ダイクからのロングパスを受け、ペナルティーエリア内のサディオ・マネにパスを送る。マネは相手DFを引き付けてナビ・ケイタにボールを落とすと、ペナルティーエリア外からミドルシュート。これはエドゥアール・メンディに防がれたが、こぼれ球にマネが詰める。誰もが決まったと思ったが、このシュートをメンディが再びセーブ。リバプールは絶好のチャンスを逃してしまった。
リバプールはその後もボールを保持したが、守備時に5バックになるチェルシーの壁は厚く、なかなか深い位置に侵入できない。前半のボール保持率は59%を記録し、9本のシュートを放ったが、メンディをヒヤリとさせたのは30分の場面のみだった。
一方のチェルシーは、堅い守備からのカウンターでチャンスを作っていた。ここに活路を見出され、リバプールは後半開始早々にピンチを迎える。