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Jリーグ 3年前

遠藤保仁が見せた40代なりの戦い方。ジュビロ磐田はどう生かすのか? 静岡ダービーで放った異彩【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第2節、ジュビロ磐田対清水エスパルスが2月26日に行われ、1-2で清水が勝利した。3年ぶりにJリーグに帰ってきた静岡ダービーは白熱した展開に。今季初勝利を目指して戦った磐田の攻撃のタクトを振るうのは遠藤保仁だった。42歳となったベテランは、いかにして磐田をJ1残留へ導くのだろうか。(取材・文:元川悦子)


3年ぶりに戻ってきた静岡ダービー

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【写真:Getty Images】

「(清水)エスパルスには、じゃんけんでも負けたくない」

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 これは、かつてジュビロ磐田の黄金期を築いた名波浩が同クラブを率いていた際、口にした言葉だという。

 試合前日にその話を聞いた清水の平岡宏章監督は「もともとじゃんけんでも負けるのは好きじゃない」と発言。内に秘めた闘争心をむき出しにした。2019年、3年ぶりの開催となった静岡ダービーは、地元メディアやサポーターを巻き込んで大いにヒートアップしていた。

 そして26日の当日、エコパスタジアムには1万9130人と上限いっぱいの観客が押し寄せた。今季就任したばかりの磐田・伊藤彰新監督も「勝利を届けたい」と熱い気持ちになったことだろう。開幕節のアビスパ福岡戦はなかなかゴール前まで侵入できず、攻撃に課題を残しただけに、今回こそは最前線の杉本健勇、2シャドーの金子翔太、大森晃太郎らを中心に前線を活性化したかった。

 その姿勢を鮮明にしたのが、攻守両面をコントロールする遠藤保仁だ。

 開始早々の3分、背番号50をつける42歳の大ベテランは杉本が溜めて渡したボールをダイレクトに右前方へ展開。ペナルティエリアに走り込んだ鈴木雄斗が対面にいた片山瑛一をかわしてフィニッシュまで持ち込む。遠藤のパスワークと戦術眼がいきなり出る形で観衆も期待感を覚えたことだろう。

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