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久保建英 3年前

久保建英が味わう孤高のエースだけが知る試練。バレンシアの“削り”をも上回る圧倒的なパフォーマンスとは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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リーガ・エスパニョーラ第26節、マジョルカ対バレンシアが現地時間26日に行われ、0-1でバレンシアが勝利した。マジョルカは結果的に無得点に終わったが、フル出場した久保建英は圧倒的なパフォーマンスを見せた。徹底したマークに遭いながらも、凄まじいプレーの数々で攻撃を牽引している。(文:加藤健一)


開始約3分で失点したマジョルカ

久保建英
【写真:Getty Images】

 一瞬の気の緩みというよりは、不運と言った方が適切だろう。バレンシアをホームに迎えたマジョルカは、試合開始から3分を過ぎたところでゴールを許してしまう。クロスを跳ね返されたところをガブリエル・パウリスタが拾うと、30mはあろうかという位置から右足を振り抜く。シュートは名手セルヒオ・リコでさえ届かないゴール右上に決まった。

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 4分に先制を許したマジョルカは、仕切りなおさんとばかりに攻撃のスイッチを入れた。その中心となったのは右サイドハーフで先発した久保建英だ。まずは6分、右サイドからカットインしてゴール前に迫ると、サルバ・セビージャからゴール前のベダト・ムリキとつながる。10分にも中央でボールを拾った久保がドリブルで運んでダニ・ロドリゲスへパスを出した。

 いずれも決定機にはつながらなかったものの、可能性を感じさせる立ち上がりだった。

 ホセ・ルイス・ガヤを負傷で欠くバレンシアは、3-4-1-2の布陣でこの試合に臨んでいる。このチームを率いるホセ・ボルダラス監督は、ヘタフェを昨季までの5シーズン率いており、昨季の後半戦は久保もボルダラスの下でプレーしている。勝手知ったる教え子を好きなようにはさせないと、バレンシアは久保封じを敢行した。

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