3位:サミュエル・エトー(元カメルーン代表)
【写真:Getty Images】
15歳のときに母国を離れ、レアル・マドリードのカンテラ(下部組織)に加入した。期限付き移籍したマジョルカで活躍して完全移籍となると、23歳のときにバルセロナへと加入した。1年前に加わったロナウジーニョ、同期加入のデコらとともに、エトーはチームを変えた。
フランク・ライカールト監督によって3トップの頂点に起用されたエトーはゴールを量産した。1年目には得点王のディエゴ・フォルランと並ぶ25得点を挙げ、翌シーズンは26得点で得点王に輝いた。ペップ・グアルディオラ監督が就任した08/09シーズンは自己最多の30得点を挙げている。
バルセロナに加入した04/05シーズンからラ・リーガ連覇を果たし、最後のシーズンは3度目の優勝を味わった。加入した04/05と、最後のシーズンとなった08/09のUEFAチャンピオンズリーグ決勝ではともにゴールを決めて、タイトル獲得へと導いている。
驚異的なスピードを誇るストライカーで、難しい体勢からでもゴールを決められるボディバランスがあった。得点を量産するだけでなく、ロナウジーニョの分まで守備をする献身性もチームに多大な貢献をもたらした。09/10シーズンにインテルに移籍すると、ジョゼ・モウリーニョ監督の下で欧州制覇を達成している。5年間で挙げた130得点はアフリカ人選手としては、バルセロナ史上最多。エトーは歴史に名を刻むストライカーだった。