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アルビレックス新潟FWイッペイ・シノヅカ「地下鉄に隠れている知り合いもいる」。“第二の母国”ロシアのウクライナ侵攻に“NO”

text by 編集部 photo by Zoom

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イッペイ・シノヅカ
【写真:Zoom会見のスクリーンショット】



新潟FWイッペイ・シノヅカ、母の祖国ロシアのウクライナ侵攻に…

 明治安田生命J2リーグ第2節が26日に行われ、大宮アルディージャとアルビレックス新潟は2-2で引き分けた。



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 ともに今季初勝利を逃す試合となったが、その中で特別な思いを抱きながら気を吐いた選手がいた。新潟のFWイッペイ・シノヅカは、古巣の本拠地NACK5スタジアム大宮に帰還して1ゴール。チームを同点に導き、2点差を追いついてのドローに貢献した。

 試合後のオンライン取材では母の祖国・ロシアによるウクライナ侵攻について問われた。それに対しイッペイは「6年間住んでいたロシアが戦争を始めたということで、いろいろな政治的な理由があるにしろ、戦争はやってはいけないこと」と「第二の母国」による武力を用いた隣国への侵攻を非難した。

 千葉県出身のイッペイは2011年からロシアへ渡り、スパルタク・モスクワの下部組織などでプレーした。U-18ロシア代表にも選ばれた経験を持つが、2017年夏に日本へ帰国して横浜F・マリノスに加入。その後、大宮と柏レイソルにも在籍した。

「ウクライナに知り合いもいますし、いま地下鉄に隠れている知り合いなどもいて、現地の動画などを見ると心が痛い。僕は本当にそこ(ロシア)で育ったと言っても過言ではなくて、第二の母国だと思っていますし、本当に身近な友だちがいっぱいいますけど、すごく不安だと思う。SNSでもサポートできればいいと思いますし、発信していければいいかなと思っています」

 イッペイのように、ロシアとウクライナ両国にまたがって友人のいる人々は数多くいるはず。ロシアのパスポートを持ち、世代別のサッカーロシア代表にも選出された経験のある彼がJリーグや日本のスポーツ界から戦争に対して「NO」を発信していくことには小さくない意味がある。

 まずは戦火が1日でも早く収まり、ウクライナの人々が国民の誇りと平和な日常を取り戻せる時がくることを祈りたい。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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