「これから良くなっていくことは間違いない」
「今後もセットプレーではなく、自分たちがどういうサッカーをしたいかに基づいて選手を選んでいくつもりだ。今日はセットプレーから2点を奪われたし、他の部分と同じくその点も分析はするが、セットプレーは高さというよりも意識やメンタルの問題だと思う」
「これから良くなっていくことは間違いない。選手たちをプッシュして、気を抜かせず、個人としてもグループとしてもさらに良くなるようにしていきたい。率直に言って我々は本当に相手を支配していたと思う。守備に回ったのは2本のCKと、他にCKかFKがもう1本くらいあっただけ。これほど支配したのは過去に覚えがないほどだ」
スタッツも監督のその言葉を裏付けている。この試合でマリノスは22本のシュートを放ち、セレッソは7本。72%の支配率を記録し、90分間のxG(ゴール期待値)はセレッソの1.32に対してマリノスは2.98だった。
それでも次に川崎戦が控えているという状況では、終了間際の清武弘嗣のヘディングで失った1点が自信喪失へと繋がってしまうこともあり得た。実際に水曜日の試合では、マリノスは良い形で試合をスタートさせながらも、32分には家長昭博のゴールによりフロンターレを追う展開を強いられることになってしまう。
それでもマスカット監督の言う通り、彼のチームには戦う姿勢があった。ビハインドを背負っても全く慌てることなく、後半立ち上がりから一気に試合をひっくり返してしまう。エウベルと仲川輝人が67秒間で立て続けの2ゴールを奪ってスコアは2-1のリードに変わった。
リードを奪おうともマリノスが引くことは全くなく、逆にさらなる推進力へと繋げていく。64分にエウベルが遠距離からの見事なシュートで自身2点目を叩き込んだのも自然な流れでしかなかった。