1位:アレッサンドロ・デル・ピエロ(元イタリア代表)
【写真:Getty Images】
在籍期間:1993年夏~2012年夏
クラブ通算成績:705試合290得点
代表通算成績:91試合27得点
ユベントスと言えば真っ先に頭に浮かぶのがこの男と言えるだろう。セリエBのパドヴァでプロキャリアをスタートさせたアレッサンドロ・デル・ピエロは、1993年にビアンコネロのユニフォームに袖を通すと、1995/96シーズンにはミシェル・プラティニやロベルト・バッジョが背負ってきた10番を継承。そこから長きにわたり、小柄なFWはユベントスの歴史を描き続けた。
セリエAやチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献し、バロンドール投票では4位に輝くこともあった。クラブは2006年、カルチョ・スキャンダルが発覚したことによりセリエBへ降格するが、その状況でもデル・ピエロは残留を決断。愛するクラブを再びトップレベルに引き上げようと奮闘し、見事一年でのセリエA昇格をもたらした。なお、自身は得点王に輝いている。
優れたテクニックと多彩なひらめきなどを武器に得点もアシストも量産したファンタジスタは、セリエA復帰1年目にも得点王を獲得。1部と2部で連続得点王に輝いたのは、ヴィチェンツァ在籍時のパオロ・ロッシ氏以来2人目の快挙であった。その後もデル・ピエロはユベントスのためにピッチに立ち続け、エースとしての仕事を高いレベルで果たしている。
デル・ピエロはプロキャリアの19年間をユベントスに捧げた。同クラブにおける通算出場数は2位ジャンルイジ・ブッフォン(683試合)を大きく上回る705試合で、通算得点数は数いる名選手の中で唯一となる200点超え。通算アシスト数もパベル・ネドベドを上回り、歴代最多となっている。今後、この男を上回る存在がユベントスに現れることは、ないかもしれない。
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