アルテタに「結果を残すと確信していた」と言われた選手とは?
ここに来てアーセナルの控え組と呼ばれる選手たちの活躍が目立っている。
負傷の冨安健洋に代わり直近の3試合で先発に名を連ねているセドリックはウルブス戦でも堅実なパフォーマンスを披露。そのセドリックに代わって出場したエンケティアも1アシストと結果を残した。
そして今季後半戦の活躍に注目したいのがニコラ・ペペだ。ウルブス戦で2得点に絡み勝利の立役者となったが、今季はプレミアリーグで10試合の出場に留まるなど、あまり出番に恵まれていなかった。
通常の試合であれば、ペペよりも優先的にエミール・スミス=ロウが起用されるが、ウルブス戦に限っては体調不良によってメンバー外となっていた。こうした状況でチャンスが回ってきたペペは、今季プレミアリーグで初ゴールとなる貴重な同点弾を決め、大仕事をやってのけた。
アルテタ監督は一週間前のインタビューで、「彼が(代表戦から)戻って来てから、私は違うニコを見たよ。自信をつけたことでエネルギーに大きな変化があると感じる。こうした変化にはとても満足しているよ」と、1月のアフリカネーションズカップから戻ってきてからのペペの変化について評価をしていた。
指揮官が高評価のコメントを出した直後の試合で最高の結果を残したペペ。アルテタ監督はウルブス戦後に「先週も言ったが、ニコは変わった。彼が試合で結果を残すと確信していたよ」と改めて評価をしている。
これまで「途中投入から流れを変えることができる選手が少ない」と選手層の薄さが指摘されていたアーセナルだが、ペペら控え組の選手が今節のような活躍を披露してくれると、念願であるトップ4入りの可能性がこれまで以上に高くなるだろう。
(文:安洋一郎)
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