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アーセナルFWが「変わった」。劇的な逆転勝利で際立つ控え組の活躍。アルテタ監督が評価した男とは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

的中したアルテタ采配



 アルテタ監督は71分にガブリエウ・マルティネッリに代えてニコラ・ペペ、76分にセドリック・ソアレスに代えてエディ・エンケティアを投入した。エンケティア投入と同時にアーセナルは3バックへとシステムを変更し、サカが左WB、ペペが右WBにポジションを移している。

 こうした一連の采配が見事に的中し、82分にアーセナルが同点に追いつく。ウーデゴールの浮き球のパスを右のハーフスペースで受けたエンケティアが中央に折り返すと、ペペが華麗な反転から左足を振り抜きシュートがゴールネットに突き刺さった。

 途中投入の2人がゴールに絡んだアーセナルはさらに勢いが増し、試合終了間際の90+5分に劇的な勝ち越しゴールが生まれる。ウーデゴール、ラカゼット、ペペによる狭いエリアでの連係からウルブスの守備を崩し、最後はペペのパスを受けたラカゼットがシュート。シュートは枠を捉えていなかったが、GKのジョゼ・サーの手に当たったことでボールはゴールに吸い込まれた。

 記録上はサーのオウンゴールとなったが、土壇場でキャプテンのシュートからアーセナルが勝ち越しに成功。試合はこのまま2-1で終了し、欧州カップ戦の出場権争いをしているライバルから貴重な勝ち点3を獲得することに成功した。

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