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ポルトガルで「全てのプレーが劇的に変わった」理由。藤本寛也が「自分だけに見えているもの」とは?【インタビュー後編】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

高くなった目標、そして日本代表への思い

藤本寛也
【写真:Getty Images】



――これだけ続けて試合に出る機会は、Jリーグ時代にもありませんでした。

「東京ヴェルディでのプロ1年目はウィングでしたし、2年目は大きな怪我をしてしまって、Jリーグではインサイドハーフでプレーしていた記憶があまりないんですよね。怪我が治ってすぐポルトガルに移籍したこともあって、日本では自分の本当にいい時のプレーができていた感覚もありませんでした」

――ずっとやりたかったポジションで起用され続けることで、より高いレベルに挑戦しても通用するという自信は芽生えてきていますか?

「自信はありますね。ポジションや役割が合えばですけど。うまい選手が周りにいた方が自分も生きるし、成長できると思っているので、他のリーグでもやってみたいという気持ちはあります」

――日本代表についてもうかがいたいと思います。東京五輪出場は逃してしまったので、次に目指すのはA代表になります。カタールワールドカップのアジア最終予選を戦っている日本代表は、藤本選手にとってどんな存在ですか?

「メンバーに選ばれず悔しい気持ちもありましたけど、そもそも一度も招集されていなくて、候補にも入っていなかったと思います。それでも東京五輪は見ていました。昨年9月からアジア最終予選が始まって、A代表に東京五輪世代の選手たちも増えていっていますし、自分としてはジル・ヴィセンテでのプレーを日本代表でも見せたいという気持ちでいます。

フォーメーションが4-2-3-1から4-3-3に変わって、そこで活躍している中盤の選手たちの競争に食い込んでいけるのは、周りを見ても自分しかいないと思うんです。今はとにかく日本代表に選ばれることを最大のモチベーションにプレーしています」

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