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トラブルメーカー? スペインの問題児5人。常に相手と衝突する大型FW、日本でも“炎上”したのは?

シリーズ:問題児5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:フアニート

フアニート
【写真:Getty Images】


生年月日:1954年11月10日
主な在籍クラブ:レアル・マドリード、マラガ
代表歴:35試合9得点0アシスト

 レアル・マドリードで「7番」を背負った名手の一人がフアニートだ。1977年から10年間白いユニフォームに身を包み、公式戦365試合で109ゴールを記録。そして8つのタイトル獲得に貢献した。そんな同選手が現役時代に残した「ベルナベウでの90分はとても長い」という言葉は、今でもマドリーの逆境時の合言葉となっている。

 そんなレジェンド選手だが、現役時代はかなりのトラブルメーカーだったようだ。1978年のチャンピオンズカップ1回戦では主審のアドルフ・プロコプを殴り、国際大会で2年間の出場停止処分を受ける。また1986年のUEFAカップではウリ・シュティーリケに対し唾を吐く愚行に及んだ。さらにその翌年には、ドイツ代表のレジェンドであるローター・マテウスの頭を踏みつけ、なんと5年間の出場停止処分を科せられることに。それが彼にとって最後の国際舞台となった。

 プライベートでも問題行動を起こしている。チャリティー闘牛で未経産牛(未出産の牛のこと)と戦ったことでクラブから30万ペセタの罰金処分をくらうことに。さらに、ミラノでの夜遊びが原因で今度は40万ペセタの罰金を科されており、当時の指揮官アマンシオ・アマロから一時的な出場停止処分も受けている。

 そのフアニートだが、1992年に悲劇に見舞われてしまう。UEFAカップ、マドリー対トリノの試合を観戦した後、フアニートを助手席に乗せた車が猛スピードでトラックに衝突。マドリーの名FWは、37歳という若さで帰らぬ人になってしまったのだ。そんな彼を偲んで、生まれ故郷であるアンダルシア州マラガ県フエンヒローラには記念碑が建てられている。


【了】

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