ビエルサの交代策によってギアを上げたリーズ
後半開始と同時にリーズのマルセロ・ビエルサ監督はCBのディエゴ・ジョレンテらを下げてラフィーニャとジョー・ゲルハルトという2人のFWをピッチに投入する。31分にアクシデントの影響で既に1枚目の交代カードを切っており、後半開始と同時に早くもすべての交代カードを使い切る形となった。
2点ビハインドという展開だったこともあり、ボランチのアダム・フォーショーと両CBを除いた全フィールドプレイヤーが高い位置を取って、チームの全ての力を攻撃へと振り切ったリーズ。前半と比較すると攻守の切り替えの部分でもより激しさが増し、まさに「打ち合い上等」とばかりにリスクを掛けた怒涛の攻撃が始まった。
すると53分に左サイドのロドリゴ・モレノが上げたクロスがそのままゴールネットに吸い込まれ、後半開始直後にリーズが1点を返すことに成功。その1分後にもラフィーニャのゴールが生まれ、ビエルサ監督の思惑通り、リーズがわずか2分間で試合を振り出しに戻した。
いずれの得点も高い位置でボールを奪おうとするリーズの攻撃的な守備から生まれており、逆にマン・ユナイテッドは悪い時間に立て続けに失点をするという課題をまたも露呈してしまった。
先制しながらも同点に追いつかれる展開となったのは、今年に入ってから早くも5度目の出来事だった。これまでの4試合ではいずれもドローに終っていたが、今節はこの後に良い意味で予想を裏切る試合展開が待っていた。