ギリシャ代表FWが大爆発
いつものように序盤からボールを握って試合を進めていくセルティックだったが、26分に先制点を奪われてしまう。MFポール・マクミランのコーナーキックをFWダニエル・マレンに押し込まれた。セットプレー守備のもろさも、ポストプレー監督がかつて率いた横浜F・マリノスにそっくりだ。
だが、1点取られたくらいでへこたれないセルティックは前半のうちにスコアをひっくり返す。34分、コーナーキックの流れでFWジョタが右サイドからクロスを上げると、攻め上がってきていたDFカール・スターフェルトが頭でゴール前に落とし、最後はFWギオルゴス・ジャコマキスが大きな身体を巧みにひねらせて右足ボレーシュートをゴールネットに突き刺した。
さらに38分、再びジャコマキスが吠えた。前田が単独で左サイドを突破してゴール前に鋭く速いクロスを送ると、GKに触られてこぼれたボールにギリシャ代表FWが詰める。このゴールでセルティックは逆転に成功し、前半を1点リードで終えた。
後半が始まってもホームチームが圧倒する展開は変わらない。しかし、またしてもセットプレー守備の拙さがセルティックを苦しめた。60分、途中出場のMFニール・マッギンのフリーキックからDFライアン・スウィーニーにヘディングシュートを許し、ダンディーFCに追いつかれてしまった。
「2つのセットプレーによって状況を難しくしてしまった。だが、木曜日(17日)の夜に敗れた後、最も重要なのは勝利という結果を得ることであり、それは達成された。我々のパフォーマンスは良かったが、もっと楽に勝つべきだったと思う」
試合後のポステコグルー監督の言葉通り、セルティックの選手たちからは「何としても勝つんだ」という執念のようなものを感じたし、実際に勝った。猛攻に次ぐ猛攻で最後に決勝点を奪ったのは、ジャコマキスだった。