改善されない攻撃
前半のレアルはミスが目立っていた。軽率なパスミスや不用意なボールロストを繰り返した。各選手にはプレーに堅さがあり、積極的に攻撃を仕掛けてきたPSGに決定機を作られていた。
後半は前線から積極的にプレスに行ったが、前半と変わらない展開が続いた。50分にセカンドボールを拾われて決定機を作られると、その直後には左サイドを崩されてディ・マリアにシュートを打たれた。
54分にはトニ・クロースがミドルシュートを放つ場面もあったが、攻撃に勢いはなく、前半からの改善は見られなかった。
攻め込まれる時間はその後も続き、61分にダニ・カルバハルがムバッペをペナルティーエリア内で倒してしまい、PKを献上。この日最大のピンチを迎えた。だが、メッシの放ったシュートをティボー・クルトワがビッグセーブ。何とかピンチを凌いだ。
これを機に息を吹き返したかに思えたが、65分にはカゼミロのパスミスからピンチを招いてしまう。何故かこの日のレアルには、勝利への貪欲さが欠けているように見えた。
72分にルーカス・バスケスとロドリゴを投入。さらに82分にはエデン・アザールとフェデリコ・バルベルデを送り込むが、やはり攻撃の変化はなし。だらだらとパスを繋いでいる間にブロックを作られ、逆にカウンターを食らってしまっていた。
PSGはなかなか決定機を決められず、このまま0-0で試合を終えるかに思えた。だが攻め続けたPSGは後半アディショナルタイムにムバッペが待望のゴールをゲット。レアルは何もできぬまま、アウェイでの1stレグを落としてしまった。