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バルセロナ、“致命的”になりかねない課題とは? 支援を失ったアダマ・トラオレと粗が目立つ規律【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

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リーガ・エスパニョーラ第24節、エスパニョール対バルセロナが現地時間13日に行われ、2-2の引き分けに終わった。前節でバルセロナはアトレティコ・マドリードから4得点を奪って勝利したが、この日は大苦戦。シャビ・エルナンデス監督が指揮を執るチームは“致命的な足枷”になりかねない課題を抱えている。(文:本田千尋)


バルセロナは辛うじてドロー

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【写真:Getty Images】

 アトレティコ戦は“一夜の夢”だったのだろうか。

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 現地時間2月13日に行われたリーガ・エスパニョーラ第24節。FCバルセロナはRCDエスパニョールとのダービーを勝ち切れず、2-2のドローに終えた……。

 それも敵のラッキーパンチで追い付かれてのドローではない。1-2で迎えた後半のアディショナルタイム、アダマ・トラオレのクロスをルーク・デ・ヨングがヘディングを叩き込み、辛うじて追い付いてのドローだった。

 先制したのはバルセロナだった。試合が始まって間もない2分、ボックスの手前でカウンタープレスが機能すると、ジョルディ・アルバがファーに入れたクロスを、ペドリが右足で押し込む。ゴールラッシュで大勝した前節アトレティコ戦の勢いを持ち込んだようだった。TVカメラに抜かれたシャビ・エルナンデス監督も“してやったり”の表情――。

 しかし、この後が続かない。バルセロナは中盤でなかなかパスを繋ぐことができず、安定したポゼッションを実現することができない。ハイプレスをかけてGKに蹴らせても、後ろでボールを回収することができない。右ウイングのトラオレが仕掛けても、攻撃は不発に終わる。そうこうするうちに40分、中盤からボールを繋がれ、セルジ・ダルデルにボックスの手前からシュートを打たれて決められてしまう。

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