ロナウドを筆頭に深刻な得点力不足
それはクリスティアーノ・ロナウドの不調とそれに伴うチームの得点力不足だ
2009/10シーズンにユナイテッドからレアル・マドリードへと移籍して以降、リーグ戦だけで毎シーズン20ゴール以上決めていたロナウドだが、ここにきてゴールから遠ざかっている。
ロナウドが最後にゴールを決めたのは12月30日に行われたバーンリー戦まで遡り、今節を含めると公式戦6試合連続でノーゴールという結果に終わっている。6試合連続ノーゴールは2008/09シーズン以来だそうだ。
この試合でも序盤の決定機を外し、72分にはネットを揺らすがオフサイドでゴール取り消しとなっている。
また、ロナウドがゴールから遠ざかっていることも影響してか、ユナイテッドは1月19日のブレントフォード戦以降の4試合で複数得点を記録することができていない。
先日の英『ガーディアン』の記事でラングニック暫定監督は、チームの得点力不足はロナウドの責任だけではないとし、攻撃陣全体に問題があると指摘をしていた。サンチョやラッシュフォードは約1ヶ月前と比較するとコンディションは上がりつつあるが、今以上に相手チームにとって脅威になる存在にならなければいけない。
後半の失点、そして攻撃陣の得点力不足とチームの勝敗に直結する部分で課題が山積みのマンチェスター・ユナイテッド。2月24日からはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントが始まることもあり、さらなる過密日程が余儀なくされるが、勝ち上がっていくためにはこうした課題をひとつひとつ改善していく必要があるだろう。
(文:安洋一郎)
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