的中したアルテタの采配とは?
マルティネッリの退場によって10人となったアーセナルは、退場からわずか2分後にCBのロブ・ホールディングを投入し、5バックへとシステムを変更した。
最終的にアルテタ監督のこの采配が勝利へと繋がった。ウルブスはDFのコナー・コーディを下げてFWのファビオ・シウバを投入するなど前線の枚数を増やし、両サイドから立て続けにクロスを放り込んだ。
数的不利となったこともあり、アーセナルは防戦一方となったのだが、途中投入されたホールディングが5バックのセンターでボールを跳ね返し続けた。
データサイト『Sofa Score』によるとホールディングはわずか20分弱の出場ながら、両チームトップの9回のクリア数を記録。アルテタのホールディング投入の決断と、与えられたタスクを選手がこなしたことで1-0の勝利につながった。
2022年、ようやく最初の勝利を掴んだアーセナルは暫定ながら5位へと浮上。しかも、欧州カップ戦出場権争いをすることが想定されるウルブスからアウェイで得た勝ち点3は今後に向けて非常に価値のあるものとなった。だが、今節のマルティネッリの退場やマガリャンイスの不用意なファウルなど試合の進め方には多くの課題が残されている。特にDF陣は選手層が薄いので、上位に食い込むためにはなるべく離脱者を出さないということが重要になってくるだろう。
(文:安洋一郎)
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