川崎フロンターレの3連覇を止められるのは…
ヴィッセル神戸はどうだろうか。アンドレス・イニエスタが兵庫にやってきて以来の3年半で手に入れたタイトルは2019年天皇杯優勝のみではあるが、昨季は最終的に3位と良い形でシーズンを終えた。今年はいよいよ本格的にリーグタイトルに挑戦できそうな位置にいるように思える。
外国人の入国制限により、もちろん一時的ではあるとしても、元バルセロナの選手たちを加え続けるヴィッセルの補強方針にはストップがかけられた。それでも、昨季途中に大迫勇也と武藤嘉紀を加えたのに続いて、さらに槙野智章と扇原貴宏という非常に経験豊富な2人のJリーガーを加入させている。
これにより神戸は、近年でも最も芯の通ったチームとして新シーズンに臨もうとしていると感じられる。浦和やマリノスが再建途中であり、鹿島や名古屋グランパス、FC東京なども新体制であることを考えれば、Jリーグ史上わずか2例目となる3連覇を狙うフロンターレを最も止められそうな場所にいるのは間違いなくヴィッセルだと言えそうだ。
(文:ショーン・キャロル)
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