ガンバ大阪の復活はあるか?
続いてアビスパ福岡だ。ロドリゲス監督の徳島とともに2年前に昇格を決めたチームだったが、復帰を果たしたトップリーグの舞台で大幅に期待を上回る戦いぶりを見せた。過去には昇格するたびに1年で再び降格していたが、そのジンクスを難なく覆し、最終的に8位で2021シーズンを終えた。
その昨年の主力級選手のうち、チームを去ったのはエミル・サロモンソンのみ。昨季のJ2得点王ルキアンや、浦和の田中達也といった力のある選手たちを新たに加えた。1部リーグ定着に向け、長谷部茂利監督の今年のチームは攻撃面でこれまで以上に脅威を発揮することになりそうだ。
2021年に攻撃面の脅威が明らかに不足していたチームと言えば、ガンバ大阪だった。シーズン最初の12試合でわずか3得点というスタートを切り、最終的にもリーグで4番目に少ない総得点33ゴールにとどまった。
だが片野坂知宏という新たな敏腕監督を迎えており、十分な時間とサポートさえ与えられれば、彼は近い将来ガンバを再び上位争いへと導くことができるかもしれない。齊藤未月や石毛秀樹といった選手たちも、ゴールへ向かうプレーに必要とされていた閃きをもたらし、昨年よりはるかに改善された戦いを見せてくれるはずだ。
一方、下位で奮闘することになりそうな2つのチームは、あまり期待が持てる状況ではない。