攻撃陣爆発の理由は?
もちろんシャビ・バルサは、まだ地獄の深淵から抜け出そうともがいている最中であり、パーフェクトな試合を演じることができたわけではない。その後、58分にCKからルイス・スアレスにヘディングで1点を返され、69分にはアウベスがレッドカードを貰って退場。1人少なくなったバルセロナは終盤にかけてボールを握られて劣勢を強いられてしまう。チームとして不安定な姿を垣間見せながら、ディエゴ・シメオネ率いる難敵を相手に4-2で逃げ切った。
このように序盤と終盤はチームとして不安定だったものの、一方で攻撃面では大量得点を奪うことができたのも事実。その爆発的な攻撃力の要因はどこにあったのだろうか。
1つ目は、右ウイングで先発起用されたアダマ・トラオレだろう。今冬の移籍市場でウルヴァーハンプトンから期限付きで加入したスペイン代表FWは、そもそもバルセロナの下部組織育ち。それもあってか、シャビ・エルナンデス監督のサッカーにすんなりとフィットし、早くもアシストを記録した。屈強なフィジカルを活かした突破でアトレティコの右サイドを何度も強襲。右SBのダニエウ・アウベスとも何年も一緒にやっているようなコンビネーションを見せた。
2つ目は、ガビの左ウイング起用だ。