イタリアが誇る名門クラブであるミランは、これまで数々の著名な選手を獲得してきた。額面通りの活躍を見せた選手もいれば、期待を裏切った選手も少なくない。ここでは、ミランが高額な移籍金を支払って獲得したものの、それに見合う活躍ができなかった選手を紹介する。※移籍金などのデータは『transfermarkt』を参照
MF:ルーカス・パケタ
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年8月27日
移籍金:3840万ユーロ(約46億円)
在籍期間:19年冬~20年夏
リーグ戦成績:37試合1得点2アシスト
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名門フラメンゴでプロキャリアをスタートさせ、2018年にはブラジル全国選手権で二桁得点を奪取するなど才能を開花。ロシアワールドカップ後には21歳という若さでセレソンデビューも果たしている。そうした活躍を受け、パリ・サンジェルマンやレアル・マドリード、バルセロナといった各国の錚々たるクラブから注目を浴びる存在となった。
2018/19シーズン、ミランはリーグ前半戦を5位という成績で終えており、後半戦でさらにギアを上げるため冬の移籍市場で動くのだが、そこで補強のターゲットとなったのがクシシュトフ・ピョンテク、そして「カカ2世」と称されていたルーカス・パケタだった。移籍金は3840万ユーロ(約46億円)とされているなど、期待値は当然ながら高かった。
パケタは加入から間もなくして出場機会を得ており、その後もプレータイムを伸ばしている。ブラジル人らしいテクニカルなプレーを見せることもあった。しかし、パケタはインサイドハーフ、ウイング、トップ下と様々な場所でプレーしたが、各ポジションで思ったほど機能せず、ピッチ上において全体的に微妙なパフォーマンスが続いたため、徐々に序列を落としてしまうことになる。なかなか最適な起用法を見つけられなかったのだ。
ズラタン・イブラヒモビッチが加入し、ミランのベースが4-2-3-1へと変化した後は、ハカン・チャルハノールやアンテ・レビッチらのアピールも逆風となり、パケタの居場所はほぼ無いに等しい状態だった。結局、カカ2世と称された男は、2シーズンの在籍でリーグ戦1得点2アシストというパッとしない成績を残し、20年夏にリヨンへと活躍の場を移している。