1993/94シーズンを最後に19年間リーグ・アンのタイトルを獲得できなかったパリ・サンジェルマン(PSG)だが、11年夏にカタール資本となってからは毎年のように大型補強を敢行。買収後の10シーズンで7度リーグ制覇をするなど、今では世界を代表するクラブまでに成長した。こうした輝かしい成績を残しているフランスの名門では、これまで多くのレジェンドたちが活躍してきた。今回は、21世紀以降に在籍した選手の中から厳選した5人の伝説の英雄を紹介する。(在籍期間、通算成績は『transfermarkt』を参考)。
FW:ロナウジーニョ(元ブラジル代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1980年3月21日
在籍期間:01年7月~03年7月
通算成績:77試合25得点17アシスト
主な獲得タイトル:なし
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ブラジルはこれまで数々のファンタジスタを輩出してきたが、その中でもロナウジーニョは異彩を放つ存在だった。パリ・サンジェルマン(PSG)に在籍した期間はわずか2年と非常に短いが、この期間で彼は欧州で大注目を集める選手へと成長を遂げている。
01年夏に下部組織時代から過ごした母国ブラジルのグレミオを離れ、パリの地へやってきたロナウジーニョは、ナイジェリアの英雄オーガスティン・オコチャやプロデビューを飾ったばかりのミケル・アルテタらと共にプレーした。当時から誰も予測できないフェイントを駆使したドリブルと相手GKを欺くようなシュートは際立っており、加入初年度から公式戦でチームトップの13ゴールを決めるなどエースとして活躍した。
2年目には背番号を10へと変更。当時から素行は悪かったそうだが、華の都で見るものを魅了する華麗なプレーを連発し、2年連続でチームトップの得点数を記録した。チームはリーグ戦で11位と苦しいシーズンを送ったが、記録よりも記憶に残る選手として今でもサポーターから人気を博している。21年10月にはUEFAチャンピオンズリーグの試合に招待され、久々に本拠地パルク・デ・プランスへと帰還。サポーターから熱烈な歓迎を受け、クラブからは記念のトロフィーが授与された。